塩尻市議会 > 2022-11-29 >
11月29日-01号

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  1. 塩尻市議会 2022-11-29
    11月29日-01号


    取得元: 塩尻市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-26
    令和 4年 12月 定例会          令和4年塩尻市議会12月定例会会議録                 第1号---------------------------------------     令和4年塩尻市議会12月定例会が11月29日午前10時塩尻市役所議場に招集された。---------------------------------------            令和4年11月29日(火曜日)---------------------------------------               議事日程(第1号)                         令和4年11月29日午前10時開議第1.会議録署名議員の指名第2.諸般の報告第3.会期の決定第4.提案理由総括説明及び各議案説明 議案第1号 塩尻市手数料徴収条例の一部を改正する条例   第2号 塩尻市一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例   第3号 塩尻市職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例   第4号 塩尻市監査委員条例の一部を改正する条例   第5号 塩尻市職員の定年等に関する条例等の一部を改正する等の条例   第6号 塩尻市情報公開条例の一部を改正する条例   第7号 塩尻市個人情報の保護に関する法律施行条例   第8号 塩尻市体育施設条例の一部を改正する条例   第9号 塩尻市文化会館条例の一部を改正する条例   第10号 地方税法第314条の7第1項第4号に掲げる寄附金を受け入れる特定非営利活動法人等を定める条例の一部を改正する条例   第11号 令和4年度塩尻市一般会計補正予算(第9号)   第12号 令和4年度塩尻市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)   第13号 令和4年度塩尻市介護保険事業特別会計補正予算(第3号)   第14号 令和4年度塩尻市水道事業会計補正予算(第1号)   第15号 令和4年度塩尻市下水道事業会計補正予算(第1号)   第16号 令和4年度塩尻市農業集落排水事業会計補正予算(第1号) 報告第1号 損害賠償の額の決定の専決処分報告について     ------------------------------◯出席議員(18名)    1番  牧野直樹君             2番  樋口千代子君    3番  赤羽誠治君             4番  石井 勉君    5番  小澤彰一君             6番  篠原敏宏君    7番  中野重則君             8番  横沢英一君    9番  西條富雄君             10番  青柳充茂君    11番  上條元康君             12番  山口恵子君    13番  古畑秀夫君             14番  山崎油美子君    15番  中村 努君             16番  丸山寿子君    17番  柴田 博君             18番  永田公由◯欠席議員(なし)◯欠員(なし)     ------------------------------◯説明のため出席した者 市長          百瀬 敬君   副市長         石坂健一君 教育長         赤羽高志君   代表監査委員      高砂礼次君 総務部長        青木正典君   企画政策部長      高砂進一郎君 市民生活事業部長    大槻正弘君   健康福祉事業部長    百瀬公章君 産業振興事業部長    古畑久哉君   産業振興事業部長    上條吉直君 (産業政策先端産業振興観光担当)  (農政・森林担当) 建設事業部長      細井良彦君   生涯学習部長      胡桃慶三君 こども教育部長     太田文和君   水道事業部長      塩原恒明君 秘書広報課長      塩原清彦君     ------------------------------◯事務局職員出席者 事務局長        小松秀典君   事務局次長       小澤秀美君 事務局係長       酒井千鶴子君     ------------------------------            本日の会議に付した事件議事日程(第1号)記載事件のとおり                              午前10時00分 開会     ------------------------------ ○議長(牧野直樹君) 皆さん、おはようございます。 これより令和4年塩尻市議会12月定例会を開会いたします。 ただいまの出席議員は18名で定足数を超えておりますので、直ちに会議を開きます。 お手元の議事日程により議事に入ります。     ------------------------------ △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(牧野直樹君) 日程第1 会議録署名議員の指名をいたします。会議規則の定めるところにより、15番 中村 努さん、16番 丸山寿子さん、17番 柴田 博さんを指名いたします。     ------------------------------ △日程第2 諸般の報告 ○議長(牧野直樹君) 日程第2 諸般の報告をいたします。事務局長から報告させます。 ◎事務局長小松秀典君) 御指名がございましたので、御報告申し上げます。 9月定例会において可決されました、さらなる少人数学級推進教育予算の増額を求める意見書及びへき地教育振興法に鑑み、へき地手当等支給率近隣県並みの水準に戻すことを求める意見書につきましては、内閣総理大臣はじめ関係機関に提出しましたので、御了承願います。 次に、お配りしてあります書類について申し上げます。議事日程、12月定例会会期及び審議日程(案)、並びに本定例会において説明のため議会へ出席を要求した者の氏名についてであります。 報告関係では、8月19日から11月28日までの事務報告であります。 以上でございます。     ------------------------------ △日程第3 会期の決定 ○議長(牧野直樹君) 日程第3 会期の決定についてを議題といたします。議会運営委員長の報告を求めます。13番 古畑秀夫さん。 ◆議会運営委員長古畑秀夫君) 〔登壇〕 皆さん、おはようございます。御指名がございましたので、塩尻市議会12月定例会議会運営につきまして、議会運営委員会の報告を申し上げます。 過ぐる11月18日付け、塩尻市告示第96号により、12月定例会が本日11月29日に招集されることが告示されました。よって、11月22日に議会運営委員会を開催し、本定例会の会期及び審議日程について協議をいたしました。 本定例会に市長から提案されました議案は、条例案件10件、予算案件6件、報告案件1件の計17件であります。したがいまして、会期は11月29日から12月21日までの23日間と決定いたしました。 次に、審議日程を申し上げます。本日29日は、提案理由総括説明及び各議案の説明を受けます。 明日30日から12月7日までは、議案調査のため休会といたします。 8日に本会議を再開しまして、8日及び9日は代表質問を行います。この2日間につきましては、塩尻市議会会議規則第9条第2項により、会議開始時間を午前9時30分といたします。 10日及び11日は休会とし、12日及び13日は一般質問及び各議案に対する質疑を行います。 14日から16日までは各常任委員会の審査を行い、17日から20日までは委員長の審査報告取りまとめのため、休会といたします。 21日に本会議を再開し、各常任委員長審査報告、質疑、討論、採決を行うという日程で、12月定例会議事運営をしてまいることに決定いたしました。 なお、質問通告書の提出につきましては、代表質問一般質問ともに明日11月30日の午前10時までとしましたので、議員各位の御協力をお願い申し上げます。 以上を申し上げまして、議会運営委員会の報告といたします。 ○議長(牧野直樹君) お諮りいたします。本定例会の会期及び議事運営については、議会運営委員長の報告のとおり決することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(牧野直樹君) 御異議なしと認めます。よって、本定例会は本日より12月21日までの23日間とし、議事運営をしてまいることに決定いたしました。     ------------------------------ △日程第4 提案理由総括説明及び各議案説明 ○議長(牧野直樹君) 日程第4 提案理由総括説明及び各議案に対する説明を受けます。 議案第1号から第16号まで、及び報告第1号の計17件を一括して議題といたします。 件名については、お配りの議事日程に記載してあるとおりであります。 これより、市長から提案理由の説明を求めます。 ◎市長(百瀬敬君) 〔登壇〕 開会に当たりまして、御挨拶申し上げます。 令和4年塩尻市議会12月定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様方におかれましては、時節柄何かと御多用のところを御参集賜り、お礼申し上げます。 冒頭、昨年9月に塩尻町で発生しました殺人事件におきまして、昨夜、丸山大輔県議会議員が逮捕されました。報道を聞いて、あまりにも衝撃的で語る言葉もございませんが、警察の捜査を見守るしかないとの思いであります。亡くなられた丸山希美さんに、改めまして哀悼の意を表します。 最初に、新型コロナウイルス感染症の対応につきまして申し上げます。 我が国では、夏から秋にかけて、一旦新型コロナウイルス感染症新規陽性者数が減少に転じ、落ち着きを見せていたものの、11月に入り新規陽性者数が再び増加に転じております。 現時点では、国は新たな行動制限を行うのではなく、社会経済活動をできる限り維持しながら、重症化リスクの高い高齢者などを見守ることに重点を置き、効果が高いと見込まれる感染対策に、国・地方が連携して機動的・重点的に取り組むこととしております。 長野県においては、全国より早い段階から新規陽性者数が増加に転じ、医療への負荷が急速に高まったため、11月14日には、全県に「医療非常事態宣言」を発出し、医療検査体制の拡充やワクチン接種の推進など、医療への負荷軽減を図り、県民の命と健康を守るための取組を強化しております。 特に、これからの時期は季節性インフルエンザとの同時流行が懸念されていることから、近距離で会話する際のマスクの着用や、手洗い・手指消毒、換気の徹底など、改めて基本的な感染対策の確実な実践をお願いしているところであります。 本市の感染状況につきましては、新規陽性者の全数届出が見直されたため、9月27日からは市町村ごと新規陽性者数は公表されておりませんが、松本保健所管内では、10月中旬以降、感染拡大傾向が続いており、市内においても、保育園や学校での学級閉鎖を余儀なくされるなど予断を許さない状況であり、ホームページやSNS、防災行政無線等により、改めて感染防止対策の徹底をお願いしているところであります。 長野県においては、感染「第8波」の勢いが増しており、人口10万人当たりの新規陽性者数は、「第7波」のピークを越えております。引き続き、社会経済活動感染拡大防止とのバランスを保ちながら、感染状況等に応じた対策を柔軟かつ迅速に講じてまいります。 次に、新型コロナウイルス感染症に係るワクチン接種につきましては、医師会、医療機関などの関係機関の皆様の御尽力と御協力により、年齢区分に合ったワクチン接種を実施しております。 また、国では、新型コロナウイルス感染症が、毎年、年末年始に流行していることを踏まえ、オミクロン株対応2価ワクチンを年内に接種できるよう推進しており、本市でも接種を希望する皆様が年内に接種できるよう、従来の接種体制に加え、11月26日から中南信運転免許センター南側に臨時の集団接種会場を設け、接種体制を強化しております。 なお、11月27日時点のオミクロン株対応2価ワクチンの接種率につきましては、初回接種完了者に対しまして26%になっております。 今後も、接種を希望される皆様に対し接種しやすい環境を提供するとともに、スピード感を持って、安心・安全なワクチン接種を進めてまいります。 次に、新型コロナウイルス感染症及び電力・ガス・食料品等の価格高騰の影響で生活に困窮されている皆様への対策につきまして、現在の対応状況を御報告申し上げます。 コロナ禍において、地域経済の下支えを図る目的で販売いたしましたプレミアム付商品券につきましては、発行総額約18億6,000万円のうち、11月24日までに約15億9,500万円が換金され、そのうち市内事業者ヘの利用状況は約65%であり、物価高騰等の影響を受ける市民の皆様をはじめ、市内事業者の皆様にも好評なことから、売上増加や地域経済の活性化に寄与しているものと認識をしております。 なお、当初予定していました令和5年1月末までの利用期間を本年12月末に変更したことにつきまして、ここで、改めて購入された皆様にメールやはがきで通知するほか、加盟店舗での告知や新聞広告などと併せて、周知の徹底を図ることとしております。 このほか、先の市議会10月臨時会及び11月臨時会で議決いただきました補正予算のとおり、物価等の高騰対策につきましては、低所得世帯子育て世帯に対し、国・県の支援金等のほか、本市独自の支援金を給付することとしており、いずれの給付金等につきましても、迅速かつ円滑に実施できるよう準備を進めているところであり、早いものは12月下旬から順次支給を開始する予定であります。 次に、幾つかの懸案事項等について、その進捗状況を御説明いたします。 最初に、日の出保育園塩尻児童館及び中央スポーツ公園の一体的な整備につきましては、日の出保育園増築棟建設工事が令和5年9月の供用開始に向けて、12月1日から本格的に始まる予定であり、工事に当たっては、安全に配慮しながら、計画どおり事業を進めてまいります。 中央スポーツ公園テニスコートにつきましては、当初設計では照明設備の整備を予定しておりませんでしたが、既存コートの夜間における活発な利用状況に加え、利用者からの要望もあり、人工芝コート新設に併せ照明設備を整備することとし、その関連する経費を本定例会に補正予算として提案させていただいております。 (仮称)地域DXセンター整備事業につきましては、事業主体である塩尻市振興公社において設計・施工者を選定し、10月に事業者との契約締結を行ったところであります。 現在、実施設計及び既存内装の解体作業を行っているところであり、12月中には改修工事に着手し、年度内の工事完了に向けて事業を進めてまいります。 来春のオープン後は、企業、市民、学生、国、自治体などがアイデアを出し合い、デジタル技術を活用した地域を支える新たなサービスの開発・実証拠点となるほか、最先端の技術や本市が取り組んでいる事業を身近に体感いただける場を提供してまいります。 それでは、以下、主要事業につきまして、第五次塩尻市総合計画基本方針に沿って項目ごとに概略を申し上げます。 初めに、「基本戦略A 子育て世代に選ばれる地域の創造」につきまして申し上げます。 「子どもを産み育てる環境の整備」につきましては、子育て世帯経済的負担を軽減するとともに、子どものインフルエンザの重症化及び集団感染の防止を図るため、子どものインフルエンザ予防接種費助成につきまして、3歳以上であった対象を生後6か月以上に拡大し、10月1日から事業を実施しております。 また、これまでは市内の医療機関での接種に限定して助成を行ってまいりましたが、疾病等により治療中の市外の医療機関で接種する必要がある対象者につきましても、新たに助成の対象とすることとし、安心して子どもを育てる環境の充実を図っております。 市内保育園における使用済み紙おむつの回収につきましては、保護者の皆様の利便性向上と保育士の負担軽減を図るため、令和5年1月からの運用開始を目指し、準備を進めております。 保育士の確保に向けましては、今年度、新たに中堅保育士による「保育園業務見直し検討チーム」を立ち上げ、全ての業務を対象に改善の検討を進めており、これまでは、保育業務支援システムの導入により、保護者の利便性の向上と保育園業務の効率化を図り、保育の質の確保に努めてまいりました。 今後、さらなる負担軽減を目指し、保育士が子どもに向き合う時間の確保につながる取組を進めるなど、保育士の働きやすい職場環境を整備することで、保育人材の確保につなげてまいりたいと考えております。 児童虐待防止の推進と啓発につきましては、国では、11月を「児童虐待防止推進月間」と位置づけており、本市におきましても、日本大学の鈴木秀洋氏による関係者向けの研修会の実施や、オレンジリボンキャンペーンとして市内高等学校3校の書道部の作品を展示するなど、啓発活動を行ってまいりました。 コロナ禍において、家庭児童相談が高止まりしている現状も踏まえ、関係機関との連携をさらに強化し、児童虐待の防止に取り組んでまいります。 「教育再生による確かな成長の支援」につきましては、GIGAスクールの推進では、1人1台端末を活用したICT活用教育として、学校の創意工夫により、オーストラリアの中学校とリアルタイムでつながり、お互いの国の文化について質問し合う授業や、学習アプリを活用した家庭学習など、様々な取組を進めております。 今後は、「全国学力・学習状況調査」のタブレット端末による回答の実施や、不登校児童・生徒へのオンライン支援など、ICT活用に対するニーズが高まることが想定されることから、全ての学校でタブレットを文房具の一つとして日常的に使うことができるよう、ICT支援員を効果的に派遣するなど、必要な支援を行ってまいります。 次に、「基本戦略B 住みよい持続可能な地域の創造」につきまして申し上げます。 「地域資源を生かした交流の推進」につきましては、市内の観光ではコロナの影響が長引いているものの、10月には近隣県のみを対象としていた国の旅行支援が全国に拡大されたほか、外国人の個人旅行に対する入国制限が解禁されたことや、週末の好天に恵まれたことなども重なり、秋の行楽シーズン以降、かつての賑わいを取り戻しつつあります。 10月末までの市内全体の観光客数は、コロナ前と比較して7割程度にまで回復してきている状況であり、中でも高ボッチ高原は、アウトドアブームと高原からの眺望や雲海の様子がSNSなどでアップされ、注目度が高いことから、コロナ前の倍以上の観光客、ファンが訪れている状況であります。 また、奈良井宿につきましては、コロナ前と比較いたしますと、観光バスによる団体旅行などの回復には今しばらく時間が必要な状況ではありますが、外国人観光客の予約が増えてきていることから、今後に向けて、インバウンドを含む観光客の受入体制の充実を図ってまいります。 「域内循環システムの形成」につきましては、今年度の松くい虫による被害につきまして、9月末時点における枯損木発生件数は276か所であり、昨年度と同様のペースで推移しており、徹底した早期駆除に取り組んでいるほか、継続実施している松くい虫侵入防止緩衝帯整備事業につきましては、今年度、下小曽部地籍の2か所において約2ヘクタールの樹種転換を予定しており、被害の拡散防止と健全な森林の保全を図ってまいります。 「危機管理の強化と社会基盤最適活用」につきましては、AI活用型オンデマンドバス「のるーと塩尻」につきましては、持続可能な公共交通モデルの実現に向け、本年4月に本格運用を開始した中心市街地エリアに加え、10月1日から塩尻東エリアでの実証運行を開始いたしました。 11月23日までの利用状況につきましては、塩尻東エリアでの実証運行開始前と比較すると、ユーザー登録数は610人増加し3,964人となり、1日の平均利用者数も56.5人から74.2人へと増加していることから、塩尻東エリアでも新たな利用者を取り込めているものと分析をしております。 今後につきましては、マーケティング活動を強化し利用促進を図るとともに、アンケートにより利用者の声を聞きながら、サービス向上地域振興バスとの連携した公共交通塩尻モデル構築を進めてまいります。 次に、「基本戦略を包括し機能的に推進するプロジェクト」につきまして申し上げます。 「地域課題を自ら解決できる「人」と「場」の基盤づくり」につきましては、「塩尻市デジタル・トランスフォーメーション戦略」に基づき、デジタル技術を活用した、より利便性の高い行政サービスの提供と、業務の抜本的な改善による生産性の向上を図っているところであります。 今年度からの新たな提供サービスとしましては、スマートフォンなどから電子申請住民票等の証明書の交付が請求でき、その発行手数料については、クレジットカードQRコード決済などで支払いできる各種証明書電子申請サービスを10月に開始いたしました。 また、「住民窓口スマート化推進事業」として、クレジットカード電子マネーなどで住民票等の証明書の発行手数料や、施設使用料などの窓口での支払いを可能とするキャッシュレス決済システムの稼働を令和5年1月から開始できるよう準備を進めているところであります。 今後においても、デジタル技術を活用した新たな行政サービスの導入につきまして、市民の皆様のニーズや課題などを的確に捉え、市民生活の利便性向上のため、継続した取組を進めてまいります。 塩尻型MaaS構築事業につきましては、11月9日に民間企業、名古屋大学などとの産学官の共同事業体塩尻自動運転コンソーシアム」を立ち上げたところであり、本コンソーシアムにおいて令和7年度の本市での自動運転サービス社会実装を目指し、持続的な研究開発や実証実験に取り組んでまいります。 具体的な取組として、11月8日から13日まで、桔梗小学校校庭及び周辺道路において自動運転の試乗会を実施し、桔梗小学校では授業の一環として4年生から6年生の児童304人が試乗したほか、周辺道路一般試乗では3日間で168人の参加があり、自動運転車両を身近な存在として体験いただいたところであります。 さらに、ヒトやモノの移動手段の確保による農山村地域における買物課題の解決や、地域コミュニティーの活性化を目的として、11月7日から北小野及び宗賀地区において移動販売実証実験「おかいものバス」を実施しております。両地区の拠点販売には、11月25日までの13日間で、延べ224人の皆様に御利用いただき、期待や要望、改善など様々な声を頂戴いたしました。 今後は、この実証実験で得たデータ等の検証を行い、課題整理や地域、民間企業、行政の役割分担など、MaaS本来の目的である交通や移動とサービスの連鎖を意識し、事業化に向けた検討を行ってまいります。 次に、私が掲げた公約の具体化と令和5年度予算編成の基本的な考え方について申し上げます。 本市の目指す都市像「確かな暮らし 未来につなぐ田園都市」の実現に向けて、令和5年度は「第五次塩尻市総合計画」の総仕上げとして、計画に掲げた目標の達成に加え、市民の皆様の負託を受けた私の公約の実行に当たっては、「行政評価」、「実施計画」、「予算編成」を効果的に連動させまして「行政経営システム」を最大限に活用して予算に反映し、事業を展開してまいる所存であります。 その具体的なプロセスを申し上げますと、まず、私が公約に掲げました5本の柱、子どもたちは未来への懸け橋、地域経済を強化し未来をつくる、健康長寿で未来を楽しむ、安心安全なまちで未来を支える、対話を重ね夢ある市政で未来を描く、これらを念頭に、基本姿勢としてお示ししました「徹底した対話と現場主義」の第一歩として、去る10月13日から11月4日までの間、市内10地区において開催いたしましたタウンミーティングでは、参加された多くの市民の皆様から、道路整備、地域づくり、公園整備、教育振興、公共交通など136件の御意見、御要望を頂戴いたしました。このように、多くの市民の皆様との建設的な対話から新たな市政をスタートすることができましたことは、大変有意義なものであったことを実感しております。 また、タウンミーティングの開催と並行いたしまして、私が公約に掲げました政策を中心に、関連する市の重点事業について各事業部からのヒアリングを行い、公約に基づく事業の新規・拡充に対する私の考えを指示するとともに、タウンミーティングで頂戴しました要望等につきましても、早急な対応と、来年度以降の個別の事務事業への反映を担当部に求めたところであります。 あわせまして、第3期中期戦略に掲げた施策、事業につきましては、長期財政推計に基づき、財政調整基金残高や地方債残高などに配慮し、財政規律の堅持、行政経営の持続性を確保するとともに、社会経済情勢の変化にスピード感を持って対応することとしており、既存事業の有効性、妥当性などを行政評価で検証いたしました。 このような一連の手続きを経て、行政評価結果を的確に予算に反映するとともに、一般財源を包括的に配分する「包括予算制度」により、限られた財源を有効に活用し、各部長のマネジメントによる自律的な予算編成を行うことにしております。「マニフェスト及び目指す都市像の実現」、「新型コロナ対策及び物価高騰などへの対応」、「DXの推進」、「グリーン社会の実現に向けた取組の推進」、「財源の確保」、これら5点を予算編成における基本的事項の柱に据えたところであります。 先ほども申し上げましたが、令和5年度は「第五次総合計画」の総仕上げの重要な年となることから、計画に掲げました目標達成のほか、私が「新しい塩尻の設計図」として位置づけ、実現を約束いたしました主な施策を予算に反映させる一方で、将来にわたって持続可能な行政経営を目指して、限られた経営資源を効果的に配分する予算編成に取り組んでまいりますので、議員の皆様をはじめ、市民の皆様の御理解と御協力をお願いする次第であります。 以上申し上げまして総括説明といたしますが、本定例会に御提案申し上げました各議案の説明につきましては副市長から申し上げますので、何とぞよろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。 私からは以上です。 ○議長(牧野直樹君) 演壇及びマイクの消毒のため、暫時休憩といたします。                              午前10時35分 休憩                            -----------                              午前10時36分 再開 ○議長(牧野直樹君) 休憩を解いて再開いたします。 次に、各議案について説明を求めます。 ◎副市長(石坂健一君) 〔登壇〕 御指名をいただきましたので、本議会に御提案いたしました各議案につきまして、その概要を御説明いたします。 議案は、条例案件10件、予算案件6件及び報告案件1件の計17件でございます。 なお、各議案の内容につきましては、議案関係資料に申し上げてありますので簡潔に申し上げます。 まず、条例案件につきまして御説明をいたします。 議案第1号 塩尻市手数料徴収条例の一部を改正する条例につきましては、土地建物その他物件に関する証明などに係る手数料を見直すことに伴い、必要な改正をするものです。 議案第2号 塩尻市一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例につきましては、人事院勧告に基づく国家公務員の給与改定に準じて、一般職の職員の給与改定並びに常勤の特別職の職員及び議会の議員の期末手当の支給割合の改定を行うことに伴い、必要な改正をするものです。 議案第3号 塩尻市職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例につきましては、国家公務員に準じ、非常勤職員の退職手当について、勤務日数に係る要件を緩和するため、必要な改正をするものです。 議案第4号 塩尻市監査委員条例の一部を改正する条例につきましては、議員のうちから監査委員を選任しないこととするため、必要な改正をするものです。 議案第5号 塩尻市職員の定年等に関する条例等の一部を改正する等の条例につきましては、地方公務員法の一部を改正する法律が令和5年4月1日から施行されることに伴い、定年を段階的に65歳まで引き上げるほか、管理監督職勤務上限年齢制の導入、定年前再任用短時間勤務制の導入など、必要な改正をするものです。 議案第6号 塩尻市情報公開条例の一部を改正する条例及び議案第7号 塩尻市個人情報の保護に関する法律施行条例につきましては、デジタル社会の形成を図るための関係法律の整備に関する法律の公布により一部改正される個人情報の保護に関する法律が令和5年4月1日から施行されることに伴い、情報公開における非公開情報に係る規定を改めるほか、条例個人情報ファイル簿、開示請求手数料などに関する規定を定めるため、新たに条例を制定するものです。 議案第8号 塩尻市体育施設条例の一部を改正する条例につきましては、塩尻市中央スポーツ公園東庭球コートを移転すること及び塩尻市弓道場の使用料を見直すことに伴い、必要な改正をするものです。 議案第9号 塩尻市文化会館条例の一部を改正する条例につきましては、塩尻市文化会館の利用料を見直すことに伴い、必要な改正をするものです。 議案第10号 地方税法第314条の7第1項第4号に掲げる寄附金を受け入れる特定非営利活動法人等を定める条例の一部を改正する条例につきましては、地方税法第314条の7第1項第4号に掲げる寄附金を受け入れる特定非営利活動法人のうち、指定期間が満了する法人について、指定期間を更新するため、必要な改正をするものです。 次に、予算案件につきまして御説明いたします。 議案第11号 令和4年度塩尻市一般会計補正予算(第9号)につきましては、歳入歳出ともに8億3,240万5,000円を増額し、予算総額を343億8,383万円とするものです。 歳出では、人事院勧告及び人事異動等に伴う人件費、並びにエネルギー価格の高騰などに伴う公共施設の電力使用料等について関係費目を補正するほか、各費目の主な補正内容につきましては、総務費では、ふるさと寄附金の増加見込みに伴い、返礼品等に要する経費を増額するほか、現行の災害時における被災者支援システムのサービス提供が終了することに伴い、新システムの導入経費を計上するものなどです。 民生費では、各種サービスの利用件数の増加などに伴い、障害福祉サービス給付費、障害児施設給付費、更生医療給付費を増額するものなどです。 農林水産業費では、補助申請希望者の増加に伴い、果樹園整備促進事業補助金を増額するほか、県の信州の森林づくり事業補助金の対象となった事業の増加に伴い、森林整備補助金を増額するものです。 土木費では、小坂田公園の指定管理者が決定したことに伴い、施設の管理運営に必要な備品購入費を計上するものです。 教育費では、現在整備中の中央スポーツ公園のテニスコートに照明設備を追加することに伴い、工事費を増額するものなどです。 歳入では、国庫支出金、県支出金、寄附金、繰入金、繰越金、諸収入及び市債を増額するものです。 議案第12号 令和4年度塩尻市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出ともに4,317万5,000円を増額し、予算総額を67億2,133万5,000円とするものです。 歳出では諸支出金を増額し、歳入では繰入金及び諸収入を増額するものです。 議案第13号 令和4年度塩尻市介護保険事業特別会計補正予算(第3号)につきましては、歳入歳出ともに288万円を増額し、予算総額を59億5,459万円とするものです。 歳出では総務費を減額し、地域支援事業費を増額するものです。歳入では国庫支出金、県支出金及び繰入金を増額するものです。 議案第14号 令和4年度塩尻市水道事業会計補正予算(第1号)につきましては、収益的収入及び支出のうち、支出で1,746万4,000円を増額し、支出総額を16億2,447万5,000円とするものです。主な内容は、人事異動に伴う人件費について、関係する費目を補正するほか、電気料金の値上げに伴い、動力費を増額するものです。 また、資本的収入及び支出のうち、支出で172万6,000円を減額し、支出総額を8億1,440万円とするものです。主な内容は、人事異動に伴う人件費を補正するものです。 議案第15号 令和4年度塩尻市下水道事業会計補正予算(第1号)につきましては、収益的収入及び支出のうち、支出で2,557万2,000円を増額し、支出総額を27億30万6,000円とするものです。主な内容は、電力料金の値上げに伴い、動力費を増額するものです。 また、資本的収入及び支出のうち、収入で1億4,770万円を減額し、収入総額を12億3,923万3,000円と、支出で1億6,014万5,000円を減額し、支出総額を22億2,834万1,000円とするものです。主な内容は、支出では、国庫補助金の内示が受けられなかったことに伴う委託料の減額、収入では、その財源となる国庫補助金等を減額するものです。 議案第16号 令和4年度塩尻市農業集落排水事業会計補正予算(第1号)につきましては、収益的収入及び支出のうち、支出で376万4,000円を増額し、支出総額を2億6,055万9,000円とするものです。主な内容は、電力料金の値上げに伴い、動力費を増額するものです。 次に、報告案件につきまして御説明いたします。 報告第1号 損害賠償の額の決定の専決処分報告につきましては、市が所有するバスで、木曽町文化交流センターの敷地内において停車しようとした際、サイドミラーが当該施設の柱に接触し、破損させてしまった損害賠償の額の決定について、去る11月9日に専決処分をいたしましたので報告するものです。 以上が各議案の概要であります。何とぞよろしく御審議くださいますようお願いいたします。 ○議長(牧野直樹君) 以上により、本日の日程は全部終了いたしました。よって、本日の本会議はこれにて散会といたします。誠にお疲れさまでございました。                              午前10時49分 散会...